オンライン学習で見つける!学力だけじゃないわが子の『伸び』を見守るヒント
オンライン学習で見つける!学力だけじゃないわが子の『伸び』を見守るヒント
オンライン学習を検討したり、既に始めている保護者の方の中には、「うちの子はオンライン学習についていけるだろうか」「本当に学力は伸びるのだろうか」といった不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、学力向上はオンライン学習の大きな目的の一つです。
しかし、オンライン学習には、点数や偏差値といった学力だけでは測れない、様々な力が育まれる可能性があることをご存じでしょうか。これらの力は、変化の激しい現代社会を生き抜く上で非常に重要だと言われています。
この記事では、オンライン学習を通じて育まれる「学力以外の力」に光を当て、お子さまの多様な成長を家庭で見守るための具体的なヒントをご紹介します。他の保護者の経験談も交えながら、オンライン学習の新たな価値や可能性について一緒に考えていきましょう。
オンライン学習で育まれる「学力以外の力」とは?
学力以外の力と聞くと、少し漠然としているかもしれません。これらは一般的に「非認知能力」とも呼ばれ、例えば以下のようなものが含まれます。
- 探求心・好奇心: 自分の「好き」や「なぜ?」を深掘りしようとする力。
- 自己管理能力: 自分で計画を立て、時間を守り、目標に向かって取り組む力。
- 問題解決能力: 予期せぬ出来事や課題に直面した時に、自分で考え解決策を見つけ出す力。
- 自己肯定感: 自分の価値を認め、自信を持って物事に取り組む力。
- コミュニケーション能力: 相手の意見を聞き、自分の考えを伝え、協力する力。
- 粘り強さ・レジリエンス: 困難にぶつかっても諦めずに立ち向かい、乗り越える力。
オンライン学習は、これらの力を育むための機会を意外と多く提供しています。
オンライン学習のどんな場面で『学力以外の伸び』が見られる?(他の保護者の声から)
オンライン学習の形式は様々ですが、共通して見られるお子さまの成長の機会があります。他の保護者の方々からは、次のような体験談が聞かれます。
ケース1:新しいツールに挑戦する中で育つ問題解決能力と自己肯定感
「最初はパソコンの操作に戸惑っていたようでした。でも、先生に質問したり、自分で画面を色々触ってみたりするうちに、できるようになって。接続トラブルがあった時も、以前ならすぐに私を呼んでいたのが、自分で再起動を試したり、設定を確認したりするようになったんです。一つできるたびに『できた!』と嬉しそうで、自信がついているのを感じます。」
オンライン学習では、普段あまり触れないデバイスやソフトを使う機会があります。エラーが出たり、操作が分からなかったりすることは、子供にとって小さな「問題」です。それを自分で解決しようと試み、乗り越えた経験は、大きな成功体験となり、自己肯定感を高めることに繋がります。
ケース2:自分の興味を深掘りする中で育つ探求心と主体性
「うちの子は、学校の勉強にはあまり興味を示さなかったのですが、オンラインで受けた特定の講座(例えばプログラミングやアートなど)にどっぷりハマりました。地域の習い事では見つけられなかった分野でした。今では、講座で習ったことに関連する本を自分で図書館で借りてきたり、ネットで調べたり、どんどん広げています。やらされるのではなく、『学びたい!』という気持ちが生まれたようです。」
オンライン学習は、地域や時間にとらわれず、多種多様なテーマに触れる機会を提供します。お子さまが自分の内なる興味や関心に気づき、それを主体的に探求していく経験は、生涯にわたる学習意欲の土台を築きます。
ケース3:オンラインでの交流を通じて育つコミュニケーション能力
「先生とのやり取りはもちろんですが、グループワークがある講座や、オンラインで同じ教室に参加している子たちとの交流を通じて、自分の考えを分かりやすく伝えたり、友達の意見を聞いて共感したりする力がついてきたように思います。画面越しでも、相手にきちんと伝えること、そして相手を理解しようとすることが大切だと学んでいるようです。」
オンラインでのコミュニケーションは、対面とは異なるスキルが求められます。言葉遣いを工夫したり、相手の反応を想像したりする中で、コミュニケーション能力が磨かれることがあります。特に、普段は消極的なお子さまが、オンラインの場でなら発言できるようになった、という話も聞かれます。
家庭でできる「わが子の伸び」を見守るヒント
このような学力以外の『伸び』は、テストの点数のように明確な数字で表れるものではありません。だからこそ、保護者の日々の「見守り」が大切になります。
- 学習中の様子を観察する: 集中できているかだけでなく、どんな時に楽しそうか、どんな時に難しそうか、乗り越えようとしているかなど、プロセスに注目してみてください。
- 興味の兆しを見つける: 「この教材面白いね」「こんなことができるんだ!」といったお子さまの言葉に耳を傾け、何に興味を持ったのか一緒に話してみてください。オンライン学習以外の日常生活での変化(急に何かについて調べ始めた、絵を描き始めたなど)も大切なサインです。
- 努力やプロセスを具体的に褒める: テストで良い点を取った時だけでなく、「難しい操作を諦めずに頑張ったね」「自分で調べて解決できてすごいね」「〇〇について△△な視点を持てたのが素晴らしいね」のように、具体的な行動や内面的な成長を言葉にして伝えてみましょう。
- 「なぜ?」「どうして?」に耳を傾け、一緒に考える: お子さまの疑問や質問は、探求心の表れです。すぐに答えを教えるのではなく、「どうしてそう思うのかな?」「一緒に調べてみようか」と寄り添うことで、考える力や調べる力を育むことができます。
- 完璧を求めすぎない: オンライン学習がうまくいかない時があっても大丈夫です。失敗から学ぶことも多いものです。「次はこうしてみようか」と前向きな声かけを心がけ、粘り強さを応援しましょう。
- 親も少し興味を持つ: お子さまが使っている教材やサービスについて、「これはどうやるの?」「どんなことを習ったの?」と聞いてみたり、一緒に画面を見てみたりするのも良い方法です。親の関心は、お子さまのやる気を引き出すことがあります。
まとめ
オンライン学習は、単に学校の勉強を補うだけでなく、お子さまが多様な力を育むための豊かな可能性を秘めています。学力という一つのものさしだけでなく、探求心や自己管理能力、問題解決能力といった「学力以外の伸び」にも目を向けることで、オンライン学習の価値をより深く理解し、お子さまの成長を様々な角度から見守ることができます。
ご家庭での見守りを通して気づいたお子さまの思わぬ一面や、他の保護者の方が見つけた『学力以外の伸び』の具体例など、ぜひこの広場で共有してみませんか。皆様の経験が、きっと他の誰かのヒントになるはずです。